昭和のムード歌謡グループ/年代流行
ムード歌謡は戦後日本で独自に発達したポピュラー音楽のスタイルのひとつ。
歌謡曲にハワイアン、ジャズ、ラテンなどの要素をふんだんに取り入れムードたっぷりに消化した音楽性は独特の世界観を持ち、歌詞は主にナイトクラブや酒場などのネオン街を舞台とした大人の男女の恋愛を描くことが多い。男性ボーカリストが女性の視点から女言葉で歌う曲が多いのも特徴である。
1957年デビュー 和田弘とマヒナスターズ
スチールギター奏者の和田弘をリーダーとする音楽グループ。ハワイアン、ムード歌謡の第一人者として知られる。1960年代には、松尾和子らの女性歌手をむかえるスタイルをとり、第2回日本レコード大賞を受賞した「誰よりも君を愛す」、当時としては驚異的な300万枚の売上を記録した「お座敷小唄」をはじめ、「寒い朝」「愛して愛して愛しちゃったのよ」、「ウナ・セラ・ディ東京」など多数のヒット曲を残した。
1966年デビュー ロス・プリモス
1961年ラテンコーラスグループとして結成し、1966年4月『涙とともに』『ラブユー東京』で歌謡界入り。『ラブユー東京』はミリオンヒットを記録し、以降『雨の銀座』『ラブユーいとはん』『たそがれの銀座』など次々にヒット曲を産み出す。1968年1月に創刊されたオリコンでは創刊号から9週連続第1位を獲得した。
1966年デビュー ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
1966年に発売されたデビュー曲「青い瞳(英語盤)」が10万枚、「青い瞳(日本語盤)」が50万枚のヒット。ザ・ドリフターズや内田裕也らとともにビートルズの日本公演に前座として出演。その後も「青い渚」「何処へ」など順調にヒットを連ねていき、1967年に発売された「ブルー・シャトウ」は自身最大の150万枚の大ヒットを記録し、この年の第9回日本レコード大賞で大賞を受賞した。
1966年デビュー 三浦弘とハニーシックス
アマチュアのハワイアン・グループとしてスタート。1966年に男性兄弟だけでプロの歌手としてスタートを切り、後に妹・京子が参加。ムード歌謡界にあってシンガー・ソングライターのグループである事も特色の一つ。代表作は「よせばいいのに」「お嫁にゆけないわたし」等。
1967年デビュー 鶴岡雅義と東京ロマンチカ
1967年「小樽のひとよ」でレコードデビュー、大ヒットとなる。その後「旅路のひとよ」では日本レコード大賞『歌唱賞』を受賞、「君は心の妻だから」「北国の町」等 大ヒットが続き、紅白歌合戦には連続6回の出場を果たす。テレビ番組「夜のヒットスタジオ」では 毎週レギュラー出演して茶の間の話題となる。
1969年デビュー 内山田洋とクール・ファイブ
1969年2月 『長崎は今日も雨だった』でメジャーデビュー。同年第11回日本レコード大賞新人賞受賞。
1975年4月『欽ちゃんのドンとやってみよう!』に、“コント54号”のひとりとして起用された前川とともに全員がレギュラー出演。持ち歌を歌うコーナーを持っていたほか、萩本欽一らとのやり取りで各メンバーのコミカルな面や個人名が知られるようになり、広くお茶の間に親しまれた。
1971年デビュー 敏いとうとハッピー&ブルー
1971年に敏いとうが中心となって結成したコーラス・グループ。リード・ヴォーカルに「タイガーマスク」の主題歌を歌った森本英夫を加え「夜の花びら」でデビュー。
男性的なルックスとは裏腹に、切ない女心を歌った楽曲に人気があり、「わたし祈ってます」、「星降る街角」、「よせばいいのに」など数多くの名曲を残し、「ムード歌謡の帝王」の異名を持つようになる。
1972年デビュー 平和勝次とダークホース
1972年発売のデビュー曲「宗右衛門町ブルース」が200万枚の大ヒットとなり、一躍その名が知られることとなった。翌年には「女の舟歌」もヒットしたが、バンドの活動期間は短く2年で解散となる。
1975年デビュー 森雄二とサザンクロス
1975年に「さようなら幸せに」でデビュー。翌年、シングル「意気地なし」でゴールデンレコード賞受賞し一気にスターダムを駆け上がる。 その後、「意気地なし」「足手まとい」などのヒット曲を世に送り出す。1981年に大ヒットした「好きですサッポロ」は、同年開催されたさっぽろ雪まつりのテーマソングにもなった。
1975年デビュー ロス・インディオス
ラテンが好きな男性だけで結成されたラテンバンドである。都会派ムード歌謡コーラスグループとして数多くのヒット曲を持つ。1968年に「コモエスタ赤坂」「知りすぎたのね」を発表し、いずれもヒットソングとなった。1979年には女性歌手・シルヴィアと共に歌ったデュエットソング「別れても好きな人」を発表し、大ヒットした。
1975年デビュー 秋庭豊とアローナイツ
メンバー全員が北海道出身のムード歌謡コーラスグループ。1973年(昭和48年)、自主制作盤として全て札幌を舞台とした『中の島ブルース』をリリースし全国的にヒットした、2年後の1975年、新たに大阪・長崎を加えた『中の島ブルース』でメジャーデビュー。その後「献身」「ぬれて大阪」「港町挽歌」などがヒット。1988年度日本ゴールドディスク大賞ベストアルバム賞受賞。
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