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「このミステリーがすごい!大賞」受賞作品一覧/年代流行

『このミステリーがすごい!』大賞とは2002年に宝島社、NEC、メモリーテックの3社が創設したノベルス・コンテストである。募集対象として『エンターテイメントを第一義の目的とした広義のミステリー』を掲げている。

【第1回 2002年】 四日間の奇蹟(浅倉卓弥)

脳に障害を負った少女とピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する奇蹟。ひとつの不思議なできごとが人々のもうひとつの顔を浮かび上がらす。

【第2回 2003年】 パーフェクト・プラン(柳原慧)

ネット・トレーディング、ハッカー、代理母、胎児細胞、瞬間像記憶…。今日的アイテムをふんだんに盛り込んだノンストップ誘拐ミステリー。

【第3回 2004年】 果てしなき渇き(深町秋生)

失踪した娘を捜し求めるうちに、徐々に“闇の奥”へと遡行していく父。娘は一体どんな人間なのか。ひとりの少女をめぐる、男たちの狂気の物語。

【第3回 2004年】 サウスポー・キラー(水原秀策)

周到に計画された恐ろしい陰謀に巻き込まれた人気球団の投手である主人公が真実を追うプロ野球界を舞台にした異色のミステリー。

【第4回 2005年】 チーム・バチスタの栄光(海堂尊)

東城大学医学部付属病院の有能な心臓手術チームに起こった、連続術中死の謎を追う医療ミステリー。

【第5回 2006年】 ブレイクスルー・トライアル(伊園旬)

門脇と丹羽は、1億円の賞金のため、大イベント〈ブレークスルー・トライアル〉への参加を決めた。ミッションは、最新セキュリティ・システムの突破。二人の人生を賭けた挑戦は成功するのか。

【第6回 2007年】 禁断のパンダ(拓未司)

新進気鋭の料理人と、鋭い味覚をもつ元料理評論家が覗くグルメ界の闇とは…。選考委員から絶賛された三ツ星の美食ミステリー。

【第7回 2008年】 屋上ミサイル(山下貴光)

偶然学校の屋上で会った4人の高校生たちが結成した「屋上部」が、屋上の平和を守るため、難事件に挑む青春ミステリー。

【第7回 2008年】 臨床真理(柚月裕子)

女性臨床心理士と勤務先の医療機関で担当する事になった青年が、失語症の少女の自殺の真相を追う、一級のサスペンス。

【第8回 2009年】 トギオ(太朗想史郎)

生まれ育った村で村八分に遭い、架空の未来都市『東暁』に出た主人公の少年の、保守勢力と革新勢力の対立の裏側で暗躍する姿を描いたSF小説。

【第8回 2009年】 さよならドビュッシー(中山七里)

祖父と従姉妹とともに火事に遭い、全身大火傷の大怪我を負いながらも、ピアニストになることを誓う遥。コンクール優勝を目指して猛レッスンに励むが、不吉な出来事が次々と起こり、ついに殺人事件まで発生する…。

【第9回 2010年】 完全なる首長竜の日(乾緑郎)

少女漫画家の和淳美は、植物状態の人間と対話できる「SCインターフェース」を通じて、意識不明の弟と対話を続けるが、淳美に自殺の原因を話さない。ある日、謎の女性が弟に接触したことから、少しずつ現実が歪みはじめる。

第10回 2011年】 弁護士探偵物語・天使の分け前(法坂一広)

弁護士資格を一時停止させられていた弁護士。裁判は終わったものの、その原因となった事件にはまだ何かが潜んでいた…。ハードボイルドな酔いどれ弁護士、過去の事件に再び挑む!

【第11回 2012年】 生存者ゼロ(安生正)

北海道根室半島沖の北太平洋に浮かぶ石油採掘基地で、職員全員が無残な死体となって発見される。テロ攻撃かや謎の病原菌が原因かと疑われるが…。壮大なスケールで「未知の生物」との闘いを描くパニック・スリラー。

【第12回 2013年】 警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官(梶永正史)

元警察官はなぜ銀行に立て籠もったのか?都市伝説として語られる“秘密組織”が歴史の暗部に挑むトリッキーなサスペンス。

【第12回 2013年】 一千兆円の身代金(八木圭一)

政治家の孫が誘拐された。身代金は日本の財政赤字額の991兆円。犯人の狙いは?決着は?

【第13回 2004年】 女王はかえらない(降田天)

片田舎の小学校の一クラス。子供たちの繰り広げるパワーゲーム。その意外な結末は…?

【第14回 2015年】 神の値段(一色さゆり)

人前に姿を見せない前衛芸術家・川田無名。唯一その正体を知るギャラリー経営者の死。果たして無名に隠された秘密とは?

【第15回 2016年】 がん消滅の罠 完全寛解の謎(岩木一麻)

治るはずのない癌が完全に寛解する、という前代未聞の謎に挑んだ医療本格ミステリー。

【第16回 2017年】 オーパーツ 死を招く至宝(蒼井碧)

物理トリックを使った本格ミステリー。「オーパーツ鑑定士」を名乗る、自分と瓜二つの顔を持つ男が、水晶で つくられたドクロといったオーパーツと数々の殺人事件を解き明かす。

【第17回 2018年】 怪物の木こり(倉井眉介)

狂気のサイコパスで弁護士の男性が、連続殺人犯に命を狙われるも逆襲していく様を描く。

【第18回 2019年】 紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人(歌田年)

どんな紙でも触っただけで種類や状態を言い当てる紙鑑定士が、懸賞金欲しさにそのクイズに挑みながら、紙にまつわるさまざまな事件の謎を解き明かす。

【第19回 2020年】 元彼の遺言状(新川帆立)

大企業の御曹司であった元彼の奇妙な遺言状をめぐり、信じるものはお金のみの女性弁護士が奔走する。

【第20回 2021年】 特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来(南原詠)

特許権侵害を警告された人気VTuberを救うべく、ヒロインが奔走する弁理士ミステリー。特許のスペシャリスト・弁理士の豪腕が炸裂する。

【第21回 2022年】 名探偵のままでいて(小西マサテル)

レビー小体型認知症を患う祖父が安楽椅子探偵となり、ワトソン役がその孫娘という設定で、日常の謎を解き明かしていく。

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