歴代絵本売上部数ランキング/年代流行
一般の書籍でも100万部突破は至難の業だが、ましてや絵本ともなると、基本的に読者人口が限られているだけにさらに大変なことである。また、絵本の場合、一般のベストセラーのように短期間で爆発的に売れるより、数年ないし数十年かかってじわじわと売れていきミリオンセラーになるケースが多い。
1位 いないないばぁ(1967年) 701万部
いない、いない、ばあ。にゃあにゃが、くまちゃんが、ほらね、いない、いない…。発売から40年以上愛されている、日本で一番売れている絵本。リズミカルでシンプルな展開だから、絵本を通じて赤ちゃんと楽しくコミュニケーションできます。
いないいないばあ (松谷みよ子あかちゃんの本)
2位 ぐりとぐら(1967年) 533万部
1963年に「こどものとも」誌上で発表されて以来、日本だけでなく世界各国で愛され続けるふたごの野ネズミ「ぐり」と「ぐら」のお話。 「ぐりとぐら」は、本書以降シリーズ化されており、クリスマスや海水浴など、いろいろな場面でのふたりの活躍を見ることができます。
ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)
3位 はらぺこあおむし(1976年) 426万部
小さなあおむしは、もりもりと食べつづけて美しい蝶になりました。数や曜日の認識をおりこみ、穴あきのしかけをこらした斬新な絵本。
はらぺこあおむし
4位 しろくまちゃんのほっとけーき(1972年) 331万部
しろくまちゃんが、お母さんと一緒にホットケーキを作るお話。1970年の発売以来ロングセラーを続ける「こぐまちゃんえほん」シリーズのなかでも、特に人気の1冊。ホットケーキがだんだん焼けていく12の工程が、楽しい擬音とともに見開きページにずらりと並んでいます。
しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)
5位 てぶくろ(1965年) 322万部
雪の上に落ちていた手袋にネズミが住みこみました。そこへ、カエルやウサギやキツネが次つぎやってきて、とうとう手袋ははじけそうです。個性ある動物の表情が特にすばらしい傑作。
てぶくろ―ウクライナ民話 (世界傑作絵本シリーズ―ロシアの絵本)
6位 ねないこだれだ(1969年) 318万部
手でちぎったような貼り絵の輪郭が背景の闇にぼうっと溶け込んで、夜の厳かな雰囲気を作り出しています。しつけのためだけでなく、安心感たっぷりの暖かいベッドのなかでじっくり怖さを味わうのも楽しいです。
ねないこだれだ (いやだいやだの絵本 4)
7位 おおきなかぶ(1966年) 316万部
大きなかぶをみんなで力を合わせて抜くという単純な物語の中に、大らかさ、力強さ、ユーモアなどが満ちあふれ、ロシア民話の楽しさを味わわせてくれます。
おおきなかぶ―ロシア民話(こどものとも絵本)
8位 だるまさんが(2008年) 307万部
「だるまさんが」に続く言葉と言えば、「転んだ」がお馴染みのフレーズだが、この本は「だるまさんが」の言葉にアレンジを加えた内容で、楽しいオノマトペやだるまさんの個性豊かな動きが見所です。
だるまさんが
9位 ぐりとぐらのおきゃくさま(1967年) 304万部
ぐりとぐらが雪の上に見つけた大きな足あとは、自分たちの家までつづいていました。しかも、玄関にはまっかなコートが…。ドキドキしながら楽しめるサンタクロースの絵本です。
ぐりとぐらのおきゃくさま [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集 (1))
10位 きんぎょが にげた(1982年) 294万部
「きんぎょがにげた」「どこににげた」金魚鉢から逃げだした金魚は、カーテンのもようの中に隠れたり花の中に隠れたり。子どもたちの大好きな絵さがしの絵本です。
きんぎょが にげた (福音館の幼児絵本)
11位 じゃあじゃあびりびり(1983年) 294万部
「じどうしゃ ぶーぶーぶーぶー」「みず じゃあじゃあじゃあ」、楽しく明解な絵とリズミカルなことば。音から物を認識する絵本です。
じゃあじゃあびりびり (まついのりこのあかちゃんのほん)
12位 三びきのやぎとがらがらどん(1965年) 285万部
山の草をたべて太ろうとする3匹のヤギと、谷川でまちうけるトロル(おに)との対決の物語。物語の構成、リズム、さらに北欧の自然を見事に再現したブラウンの絵、完璧な昔話絵本です。
三びきのやぎのがらがらどん―ノルウェーの昔話 (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
13位 ノンタンのブランコのせて(1976年) 277万部
1976年に出版された「ノンタンあそぼうよ」シリーズの第1弾。リズミカルでくり返しの多い文章は読み聞かせに最適で、友達とのかかわりが増える3歳ごろから読んであげたい1冊です。
ノンタンぶらんこのせて (ノンタンあそぼうよ (1))
14位 いないいないばああそび(1988年) 268万部
見開き2ページにわたって大きくかかれたシンプルな絵に、小さな子どもの手でもめくりやすい厚手の紙でつくられたページ。読み聞かせる絵本というよりは、親子が一緒に遊べるオモチャといったほうがふさわしいです。
いないいないばああそび (あかちゃんのあそびえほん)
15位 からすのパンやさん(1973年) 260万部
カラスの町「いずみがもり」にある、1軒の売れないパン屋さん。お父さんお母さん、4羽の子ガラス、家族みんなで、楽しい形のパンをどっさり焼きました。パンを買いにやってきたカラスの子ども、おじいさん、おばあさん、そしてなぜか消防自動車、救急車、テレビのカメラマンまでやってきて森は大騒ぎに…。
からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))
16位 ノンタンおやすみなさい(1976年) 252万部
夜なのに眠くないノンタンは友だちをさそいますが、起きていたのはふくろうくんだけ。暗い夜におにごっこをしたら、どろんこに。
ノンタンおやすみなさい (ノンタンあそぼうよ (2))
17位 しろいうさぎとくろいうさぎ(1965年) 251万部
森のなかに暮らす小さなうさぎたちが真実の愛を見つけるまでを、素直な文章と見事なイラストで描いた小さなラブストーリー。うさぎの毛1本1本まで丁寧に描きこまれた精巧なデッサンとピュアなメッセージが融合した本。世界中の人々に愛され続ける、時代と国境を超えたベストセラーです。
しろいうさぎとくろいうさぎ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
18位 がたん ごとん がたん ごとん(1987年) 251万部
がたんごとんがたんごとんと、まっ黒な汽車がやってきて、駅で哺乳瓶。「のせてくださーい」と言って汽車に乗り込みます。ふたたび出発し、がたんごとんと次の駅へ行くと、こんどはコップとスプーンが「のせてくださーい」。さらに次の駅では、リンゴとバナナが、ネコとネズミが「のせてくださーい」。みんなをのせて汽車は「がたんごとん」と終着駅へ。くり返しのリズムが楽しい絵本です。
がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)
19位 ノンタン!サンタクロースだよ(1978年) 249万部
空いっぱいに飛びかう、いろんなサンタクロースたち。ノンタンは、ねこのサンタにプレゼントをたのみたいのに会えません。
ノンタン!サンタクロースだよ (ノンタンあそぼうよ (7))
19位 はじめてのおつかい(1977年) 245万部
5歳のみいちゃんが、はじめて、ひとりでおつかいに出かける様子が描かれます。子どもがいつか必ず経験する、はじめてのおつかい。ひとりのおかあさんが、子どもの体験をもとにつくったお話を、さわやかな絵本にしました。
はじめてのおつかい(こどものとも傑作集)
20位 ウォーリーをさがせ!(1987年) 244万部
たくさんの人が入り乱れた絵の中からウォーリーや仲間たち、巻物などを見つけ出す。また、巻末にはウォーリー以外で探して欲しい人の一覧がページごとに載っており、読者を飽きさせない工夫が凝らされています。
21位 ぐるんぱのようちえん(1966年) 240万部
ぞうのぐるんぱは、行く先々でとてつもなく大きなものばかり作って失敗ばかり。でも、最後につくった幼稚園は大成功。子どもたちが大喜びすることうけあいの絵本です。
ぐるんぱのようちえん
22位 100万回生きたねこ(1977年) 240万部
幾百万の魂をゆさぶり続ける大ロングセラー100万回死んで、100万回生まれかわったトラねこ。自分しか愛さなかった彼が、はじめて他者を愛したとき…。この世に生まれた意味を問いかける絵本です。
100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)
23位 おしいれのぼうけん(1974年) 232万部
さくら保育園では、何度注意されても言うことを聞かない子は真っ暗なおしいれに入れられて、あやまるまで出してはもらえません。おしいれの奥に広がる夜の街で、不気味な「ねずみばあさん」と遭遇したさとしとあきら。お互いの手のぬくもりに勇気をもらって、ふたりの大冒険が始ま利ました。
おしいれのぼうけん (絵本ぼくたちこどもだ 1)
24位 ウォーリーのふしぎなたび(1989年) 218万部
ウォーリーは世界にただひとり。君のウォーリーと一緒に、不思議な旅に出かけましょう。大喰らい、戦う僧侶、空飛ぶじゅうたん乗りetc…。あっと驚くウォーリーの国がきみを待っています。
25位 しょうぼうじどうしゃじぷた(1966年) 216万部
豆消防自動車じぷたは小さなためにあまりみんなから相手にされません。ところがある日…。スピード感あふれる文と絵で子どもたちに人気のある乗物絵本です。
しょうぼうじどうしゃじぷた
26位 いいおかお(1967年) 213万部
女の子のふうちゃんが、一人で「いいおかお」をしていると、ふうちゃんの「いいおかお」を見るために、一匹の黒猫がやってきました。黒猫はふうちゃんの横に腰掛けると、ふうちゃんの真似をして「いいおかお」になります。
いいおかお (松谷みよ子 あかちゃんの本)
27位 おつきさま こんばんは(1986年) 213万部
静かな夜の空。ネコが寝そべる屋根の上が明るくなって、しだいに金色に輝くまん丸いお月さまがでてきました。「お月さまこんばんは」。ところが、そこに黒い雲やってきて、お月さまを隠してしまいます。
おつきさま こんばんは(福音館 あかちゃんの絵本)
28位 タイムトラベラー ウォーリーをおえ!(1988年) 211万部
時間の中をかけぬけるウォーリーを見失うな。石器時代、古代エジプト、ローマ時代、アステカ帝国、戦国時代、宇宙時代…。どんな時代でも、ウォーリーは、君を待っています。
ポケット判 新タイムトラベラー ウォーリーをおえ!
29位 くだもの(1981年) 207万部
すいか、もも、ぶどう、なし、りんごなど、日常子どもたちが食べるくだものを、まるで実物かと思わせるほど鮮やかに描いた子供向けの画集です。
くだもの (幼児絵本シリーズ)
30位 ごあいさつあそび(1988年) 207万部
いろいろな動物がゆうちゃんの家に遊びにきます。しかけで遊びながら「こんにちは」が覚えられる、新しいタイプのしかけ絵本です。
ごあいさつあそび (あかちゃんのあそびえほん)
31位 ノンタンおよぐのだいすき(1977年) 205万部
海でおよいでいたノンタンたちは、まいごのちびっこかめさんのママを探しに出かけます。大きな魚に追いかけられて、さあ、大変です。
ノンタンおよぐのだいすき (ノンタン あそぼうよ4)
32位 うさこちゃんとどうぶつえん(1964年) 203万部
おとうさんと汽車に1時間乗って、動物園に行くと、おうむたちがうさこちゃんを歓迎してくれます。次に、うさこちゃんは、しまうまを初めて見ました。それから、おなかのふくろに赤ちゃんを抱えたカンガルー。今度はおおきなぞうに、うさこちゃんのパンをあげました。片手でぶらさがってるおさるさんは余裕顔、2匹の首の長いキリンを見たときは少し怖くなってしまいました。最後には亀に乗って、楽しい1日の終了です。
うさこちゃんとどうぶつえん (ブルーナの絵本)
33位 ゆきのひのうさこちゃん(1964年) 201万部
雪がたくさんふった日、うさこちゃんは外に遊びにいきます。帽子、長靴、えりまき、手袋、準備は万端です。そりすべり、スケート、雪だるま、楽しく遊んでいたうさこちゃんでしたが、雪の中で泣いている1羽の小鳥をみつけます。小鳥は寒くて泣いているのです。うさこちゃんは、かなづちや木切れをお父さんからかりてきて、小鳥のおうちをつくりはじめます。
ゆきのひのうさこちゃん (ブルーナの絵本)
34位 となりのトトロ(1988年) 200万部
サツキとメイの姉妹は、東京郊外の古い家に引っ越してきました。 ある日、一人で遊んでいたメイは、不思議な生き物に出会います。 それは人間よりも昔から日本に住んでいる「トトロ」だったのです! 豊かで懐かしい自然を背景に、トトロとのさまざまな冒険を描いた人気No1の名作ファンタジー。
となりのトトロ (徳間アニメ絵本)
35位 おふろでちゃぷちゃぷ(1970年) 200万部
タオルと石鹸を持って“いいとこ”へと先に行ってしまうあひるちゃんを追いかけて、「まって まって」と慌ててセーターやズボンを脱いでいく男の子。 はだかんぼになったら、あひるちゃんと一緒にちゃぷちゃぷぶくぶく。お風呂が楽しくなること請け合いの絵本です。
おふろでちゃぷちゃぷ (松谷みよ子 あかちゃんの本)
36位 ちいさなうさこちゃん(1964年) 198万部
ある晩、庭のまんなかに天使が立って、ふわおくさんに言いました。「よくお聞きなさい あなたに じき 赤ちゃんが できますよ」。まもなく本当に生まれたかわいい赤ちゃんを見に、たくさんの動物たちがやってきます。けれど、うさこちゃんは赤ん坊うさぎ。大勢のお客にくたびれて、頭はこっくりこっくりこ。
ちいさなうさこちゃん (ブルーナの絵本)
37位 どろんこハリー(1964年) 196万部
黒いぶちのある白いいぬのハリーは、おふろが大きらい。体を洗うブラシをかくして遊びに逃げだす。軽快なタッチの絵と文が、子どもたちにハリーへの共感の声をあげさせます。
どろんこハリー (世界傑作絵本シリーズ)