夏物語/年代流行
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- 発売日:2019年7月11日
- 著者:川上未映子
- 出版社:文藝春秋
- ジャンル:心理フィクション
- ページ数:545ページ
【解説】
世界的ベストセラー作家、エレナ・フェッランテが選ぶ「20世紀の女性作家40人」に選出されるなど。いま世界が最も注目する作家の最新作。パートナーなしの妊娠、出産を目指す夏子のまえに現れた、精子提供で生まれ「父の顔」を知らない逢沢潤。生命の意味をめぐる真摯な問いを、切ない詩情と泣き笑いに満ちた極上の筆致で描く。
【あらすじ】
大阪の下町に生まれ育ち、東京で小説家として生きる38歳の夏子には「自分の子どもに会いたい」という願いが芽生えつつあった。パートナーなしの出産の方法を探るうち、精子提供で生まれ、本当の父を捜す逢沢潤と出会い、心を寄せていく。いっぽう彼の恋人である善百合子は、出産は親たちの「身勝手な賭け」だと言い、子どもを願うことの残酷さを夏子に対して問いかける。この世界は、生まれてくるのに値するのだろうか―。