罪の声/年代流行
スポンサーリンク
- 発売日:2016年8月3日
- 著者:塩田武士
- 出版社:講談社
- ジャンル:長編小説
- ページ数:418ページ
【解説】
逃げ続けることが、人生だった。
多くの謎を残したまま未解決となった「グリコ・森永事件」の第一幕は社長の誘拐から始まった。会社施設への放火、菓子に毒物を混入し企業を脅迫。身代金取引の電話では子供の声が使われ「かい人21面相」などと名乗った挑戦状が送りつけられるという陰湿な事件だった。『罪の声』はこの事件をモデルにしたフィクションである。
【あらすじ】
京都でテーラーを営んでいる曽根俊也は、入院している母に頼まれたアルバムと写真を部屋で探していました。その時、同じくテーラーであった父の遺品が納められた箱から黒革のノートとカセットテープを見つけてしまいます。
ノートにはぎっしりと書かれた英文の中に「ギンガ」、「萬堂」という日本を代表する製菓メーカーの名前がありました。テープには31年前に起こり未解決のままである、「ギン萬事件」において使われたものと同じ音声が入っていたので す。その声を聴いた俊也は確信しました。これは自分の声だと……。一方、文化部の記者である阿久津英士には、年末企画の未解決事件特集として取り上げる「ギン萬事件」を調べるよう指示が出されます 。「ギン萬事件」の手掛かりをつかむため、イギリスに飛ぶことに……。