朝が来る/年代流行
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- 発売日:2015年6月15日
- 著者:辻村深月
- 出版社:文藝春秋
- ページ数:346ページ
【解説】
出産を巡る女性の実状を描く社会派ミステリー。「子どもを、返してほしいんです」親子三人で穏やかに暮らす栗原家に、ある朝かかってきた一本の電話。電話口の女が口にした「片倉ひかり」は、だが、確かに息子の産みの母の名だった…。子を産めなかった者、子を手放さなければならなかった者、両者の葛藤と人生を丹念に描いた、感動長篇。
【あらすじ】
物語には、二人の母親が登場する。一人は、不妊治療のすえ、子どもを授かることができないと分かった母親。一人は、中学生のときに安易に子供を出産し、特別養子に出すこととなった母親。第1章・第2章では、前者の母親の視点から描かれる。第3章・第4章で、若くして子供を手放すことになった母親を描かれる。
養子縁組で迎えた子供は、幼稚園生になっていました。血のつながりはなくとも、両親に愛されてすくすくと育っていた。しかし、そこへ実母から子供を帰すよう、突然電話がかかってくる。現れた女性は、ひどく痩せており、中学生のころの面影を見つけることはできない。そして、その後、一人の刑事がやってきて事態は思わぬ方向へと転がっていく。子どもの実母である女性が失踪したと言うのだった。