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怒り/年代流行

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怒り
  • 発売日:2014年1月25日
  • 著者:吉田修一
  • 出版社:中央公論新社
  • ページ数:284ページ(上)、260ページ(下)

【解説】
ある夫婦が惨殺された現場に「怒」の血文字を残して未解決となった事件から1年後。犯人は「山神一也」という人物だと判明するものの、整形手術をして逃亡を続けている。疑わしいとされるのは3人の男。千葉県・房総の田代哲也、沖縄の離島にいる田中信吾、東京都内の大西直人。それぞれの地でそれぞれの男に出会う人々の葛藤を描く群青劇。

【あらすじ】
東京郊外で夫婦二人が惨殺される凄惨な事件が起こる。現場となった夫婦宅には、被害者の血で書かれた文字が遺されていた。「怒」という、一文字が。
多く残された遺留品を元に、加害者は山神一也という人物であると特定された。しかし警察は足取りをつかめないまま、1年が経過した。そして、テレビで情報提供を呼びかけたことをきっかけに、日本全国に3名の山神と思われる人物が特定される。3名はいずれも身元不明だった。
彼らはそれぞれ事情を抱えていたが、うまく生きられないながらに周囲の人たちとコミュニケーションをとり、少しずつ自分なりの生活を営んでいた。働き口を見つけ、恋人を見つけ、それぞれが新しい生活を始めようとしていた。
そんなとき、テレビで全国に指名手配されている山神一也という男についての情報を知った彼らの周りの人たちは、身元不明でどこか山神一也と共通点のある彼らを疑い始める。「ひょっとするとあいつは殺人犯なのかもしれない。」
果たして山神一也はこの中にいるのだろうか?そもそも、山神一也などという人物は存在するのだろうか?

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