きみはいい子/年代流行
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- 発売日:2012年5月17日
- 著者:中脇初枝
- 出版社:ポプラ社
- ページ数:318ページ
【解説】
同じひとつの街に生きる、おとなとこどもの連作短編集。心を揺さぶる感動作。
【あらすじ】
■サンタの来ない家
新米教師が出会った、母の再婚相手の男からも母親からも愛情を受けられず食事もまともに与えられず身をひそめるように生きる小学1年生の男の子に、子供たちが子供なりに堪えていることを悟って教師としての本懐を知る。
■べっぴんさん
我が子に虐待をしてしまう若い母親が、無神経と思われたママ友に子供のころの虐待のトラウマを見抜かれる。
■うそつき
どうやら新しい母親に馴染めず家に居たくない為に頻繁に遊びに来るらしい息子の友達。息子は嘘だと思い込んで気にも留めないが、その子の隠された涙に気付いて心を砕く。
■こんにちは、さようなら
独り暮らしの寂しい老婆が唯一言葉を交わす小学生が、実は障碍のある子だった。戦時中、耐えることばかりを強いられて青春を過ごした老婆と、純粋な心を持つ子との心の交流と、その子の育て方に悩む母親との出会いを描く。