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カシオペアの丘で/年代流行

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カシオペアの丘で
  • 発売日:2007年5月31日
  • 著者:重松清
  • 出版社:講談社
  • ページ数:424ページ

【解説】
丘の上の遊園地は、俺たちの夢だった―。肺の悪性腫瘍を告知された三十九歳の秋、俊介は二度と帰らないと決めていたふるさとへ向かう。そこには、かつて傷つけてしまった友がいる。初恋の人がいる。「王」と呼ばれた祖父がいる。満天の星がまたたくカシオペアの丘で、再会と贖罪の物語が、静かに始まる。

【あらすじ】
北海道のとある田舎町に、カシオペアの丘という名の遊園地がある。町が経営する小さな小さな遊園地で、派手な乗り物はなにもなく、あちこち壊れたり汚れたり。そんなボロい遊園地だけれど、ここはかつての子どもたちの夢の場所。トシ・シュン・ユウちゃん・ミッチョ、仲良し四人組がこの丘の夜空の下で誓い合った思い出の場所。おとなになったらこの丘に遊園地を作ろう、そう指きりして約束した。
けれどあの時の四人組がおとなになってから、ここで揃ったことは一度もない。
トシとミッチョは北海道で遊園地の仕事に関わり、ユウちゃんは東京で忙しく働き時々連絡を取り合い、そしてシュンは、北海道とは一切の連絡を絶ち、故郷を消し去って東京の人間として生きていた。
けれど、神様はこの地で彼らを再び引き合わせる。 東京で一生を終えるはずだったシュンに、ガンという残酷な贈り物を授け、人生の清算を迫るのだ。死を前にして、シュンは気づく。行かなければならない場所がある、会わなければならない人がいる。

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