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ノルウェイの森 下(文庫本)/年代流行

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ノルウェイの森 下
  • 著者:村上春樹
  • 発行日:2004年9月15日
  • 出版社:講談社
  • ジャンル:長編小説
  • ページ数:296

【解説】
学生運動の時代を背景として、主人公「僕」と、友人の恋人「直子」を軸に、様々な思春期の葛藤や人間模様、恋愛、喪失感などを巧みに描く。

【あらすじ】
37歳の僕は、ハンブルク空港に到着した飛行機のBGMでビートルズの「ノルウェーの森」を聴き、激しい混乱を覚えた。そして18年前(1968年)の学生時代のことを回想した。
直子とはじめて会ったのは神戸にいた高校2年のときで、直子は僕の友人キズキの恋人だった。3人でよく遊んだが、キズキは高校3年の5月に自殺してしまった。その後、僕はある女の子と付き合ったが、彼女を置いて東京の私立大学に入学し、右翼的な団体が運営する学生寮に入った。僕のやるべきことは、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くことだった。
(1968年)5月に偶然、直子と1年ぶりの再会をした。直子は武蔵野の女子大に通っており、国分寺のアパートでひとり暮らしをしていた。我々は休みの日に会うようになり、デートを重ねた。
10月、同じ寮の永沢と友だちになった。永沢は外務省入りを目指す2学年上の東大生だった。ハツミという恋人がいたが、ゲームのように女遊びを繰り返していた。僕も一緒に遊んで何人かの女の子と寝た。
翌年の4月、直子の20歳の誕生日に彼女と寝た。意外なことに彼女は初体験だったという。その直後、直子は部屋を引き払い、僕の前から姿を消した。7月になって直子からの手紙が届いた。今は京都にある(精神病の)療養所に入っているという。その月の末、同室の学生が僕に、庭でつかまえた蛍をくれた。

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