天と地と(映画)/年代流行
- 1990年6月【119分】東映
- 監督:角川春樹
- 製作:角川春樹、大橋渡
- プロデューサー:岡田裕
- 原作:海音寺潮五郎
- 脚本:吉原勲、角川春樹
- 撮影:前田米造
- 音楽:小室哲哉
- 美術:徳田博
- 出演:榎木孝明、津川雅彦、浅野温子、財前直見、野村宏伸、伊藤敏八、石田太郎
【解説】
戦国時代を背景に、上杉謙信と武田信玄との対決を描く時代劇。海音寺潮五郎原作の同名小説の映画化で、脚本・監督は「キャバレー」の角川春樹。共同脚本は「いこかもどろか」の鎌田敏夫と「オイディプスの刃」の吉原勲。撮影監督は「スウィートホーム」の前田米造がそれぞれ担当。
【あらすじ】
天文十七年(一五四八年)時は戦国下克上、家臣が主人を倒し、内親同士で相争う乱世の只中、遠く都を離れた北国、越後でも新たな戦いが始まろうとしていた。
守護代の位にありながら政務をおざなりにした兄・長尾晴景を討つべく、弟景虎が兵を挙げたのだ。
仏教、特に刀八毘沙門天を厚く信仰する景虎は、戦場では軍神の如き冷徹な攻撃ぶりをみせる一方、内心では血を分けた兄に弓をひいた事に対する後悔の念に捉われていた。
幼少時より景虎に仕えてきた軍師宇佐美定行は、その迷いを見抜き「乱世の運命からは遁れられぬ」と説くのだった。
ある日、景虎は宇佐美の娘であり幼なじみの乃美と十年振りに再会する。