竹取物語(映画)/年代流行
- 1987年9月【121分】東宝
- 監督:市川崑
- 制作:田中友幸、羽佐間重彰
- プロデューサー:角谷優、藤井浩明、新坂純一
- 企画:三ツ井康
- 脚本:菊島隆三、石上三登志、日高真也、市川崑
- 撮影:小林節雄
- 音楽:谷川賢作
- 美術:村木忍
- 出演:沢口靖子、三船敏郎、若尾文子、中井貴一、春風亭小朝、石坂浩二、竹田高利、伊東四朗
【解説】
〈かぐや姫〉の誕生から、月の世界に戻るまでをロマンスを織りまぜて描く。古来から伝わる物語の映画化で、脚本は「国士無双」の菊島隆三、映画評論家の石上三登志、「映画女優」の日高真也、同作の監督も手がけた市川覚の共何執筆。特技監督は「首都消失」の中野昭慶、撮影は「鹿鳴館」の小林節雄がそれぞれ担当。
【あらすじ】
八世紀の末。都に近い美しい山里。行商人の宇陀が竹取の家へ行き、女房の田吉女がぼんやりとしているのを目撃する。
わずかの金がないばかりにたった二、三日の患いで娘の加耶を亡くしてしまったのだ。夜、閃光が空を走り、何か巨大なものが大音響とともに竹林のある山に落下する。
翌日、竹取の造は竹林へ行き、加耶の墓のそばで金属物体を見つけた。墓に向かって光線が走り、物体の中にいた赤ん坊が見るまに加耶そっくりの少女に変身する。だが、その瞳は青かった。
小さな水晶球を握って離さない少女を、田吉女は天からの授かりものとして育てようと言い出す。