キネマの天地(映画)/年代流行
- 1986年8月【135分】松竹
- 監督:山田洋次
- 制作:奥山融、野村芳太郎
- プロデューサー:杉崎重美、升本喜年、島津清
- 原作:藤子不二雄
- 脚本:井上ひさし、山田太一、朝間義隆、山田洋次
- 撮影:高羽哲夫
- 音楽:山本直純
- 美術:出川三男
- 出演:中井貴一、有森也実、渥美清、倍賞千恵子、前田吟、下絛正巳、三崎千恵子、松坂慶子、松本幸四郎
【解説】
松竹が撮影所を大船に移転する直前の昭和8、9年の蒲田撮影所を舞台に、映画作りに情熱を燃やす人々の人生を描く。脚本は井上ひさし、山田太一、朝間義隆、山田洋次が共同執筆。監督は「男はつらいよ 柴又より愛をこめて」の山田洋次、撮影も同作の高羽哲夫が担当。
【あらすじ】
浅草の活動小屋で売り子をしていた田中小春が、松竹キネマの小倉監督に見出され、蒲田撮影所の大部屋に入ったのは昭和8年の春だった。
小春は大震災で母親を失い、若い頃旅回り一座の人気者だったという病弱の父・喜八と長屋でのふたり暮らしだ。蒲田撮影所での体験は何もかもが新鮮だった。
ある日、守衛に案内されて小倉組の撮影見学をしていた小春はエキストラとして映画出演することになった。
だが素人の小春にうまく演じられる訳がなく、小倉に怒鳴られた小春は泣き泣き家に帰り、女優になることをあきらめた。