影武者(映画)/年代流行
- 1980年4月【180分】東宝
- 監督:黒澤明
- 製作:黒澤明、田中友幸
- 原作:五味川純平
- 脚本:黒澤明、井手雅人
- 撮影:宮川一夫、斎藤孝雄、上田正治
- 音楽:池辺晋一郎
- 美術:村木与四郎
- 出演:仲代達矢、山崎努、萩原健一、根津甚八、大滝秀治、油井孝太、桃井かおり、倍賞美津子、室田日出男、志浦隆之、杉森修平
【解説】
武田信玄の影武者として生きた一人の男の悲喜劇と、主人の遺言を守りながら戦場に散っていった家臣たちの辛苦を描く。脚本は「デルス・ウザーラ」の黒澤明と「ダイナマイトどんどん」の井手雅人の共同執筆、監督も同作の黒澤明、撮影は「はなれ瞽女おりん」の宮川一夫、「犬笛」の斎藤孝雄、「乱れからくり」の上田正治がそれぞれ担当。
【あらすじ】
甲斐武田「風林火山」の軍が、三州街道を粛々とゆく。
攻めあぐんだ三河の家康の砦、野田城を落城寸前まで追いこみながら、急に和議を結んで、ふたたび甲斐に帰るところであった。
孫子の旗を立てた信玄が悠然と馬を進めている。だが、実はそれは信玄ではなかった。
信玄に風貌生きうつしの弟、信廉であった。まことの信玄は、野田城攻めの一夜、勝利を目前にしながら、鉄砲で狙撃され、「われ死すとも、三年は喪を秘し、領国の備えを固め、ゆめゆめ動くな」との遺言を残し世を去った。