アイドルの歴史/年代流行
テレビが普及していない時代における日本の芸能界の主力が映画だったことから、人気ある若手の芸能人は「青春スター」と呼ばれた。その後、本格的なテレビ時代の到来とともに、未成熟な可愛らしさ・身近な親しみやすさなどに愛着を示す日本的な美意識を取り入れた独自の「アイドル」像が創造され、1980年代には、市民権を得るようになった。
近年はアイドルの低年齢化が進み、アイドルを一緒に育てていくといったファン目線が多くなってきている。
1970年代
●1970年代
紙テープやコールなど親衛隊が組織化される。
雑誌の表紙が1970年代後半からアイドルの写真、いわゆる表紙グラビアになった。
●1971年
「スター誕生!」放送開始(~83年9月)。
●1972年
麻丘めぐみから、アグネスチャン、キャンディーズ、ピンクレディーがデビュー。
男性では、郷ひろみ、西城秀樹がデビュー、野口五郎と「新御三家」と呼ばれる。
●1973年
山口百恵、森昌子、桜田淳子の「花の中3トリオ」と呼ばれる。
●1978年
「ザ・ベストテン」放送開始
1980年代
●1980年
松田聖子・たのきんトリオ(田原俊彦、近藤真彦、野村義男)がデビュー。
●1982年
CD誕生・生産スタート。
82年がアイドル当たり年で「花の82年組」などと呼ばれている。(中森明菜、小泉今日子、石川秀美、堀ちえみ、早見優など)
●1985年
「夕やけニャンニャン」放送開始(~87年8月)。初代集団アイドル「おニャン子クラブ」が誕生。小出しのユニットやソロ戦略のさきがけ。秋元康がプロデュース。
●1980年代後半
工藤静香、中山美穂、南野陽子、浅香唯の4人が「アイドル四天王」と呼ばれる。
松本明子、井森美幸、森口博子、山瀬まみらがバラエティーアイドルと呼ばれる。
1990年代
●1990年代
Wink、CoCo、ribbonなどの歌手活動を中心とするグループアイドルが登場。
C.C.ガールズやシェイプUPガールズなどのセクシーグループが登場。
グラビアアイドルのかとうれいこ、細川ふみえ、山田まりやなどがCMやバラエティ番組などに進出してくる。
●1990年
EPレコード生産終了。
Wink、CoCo、ribbonなどの歌手活動を中心とするグループアイドルが登場。
●1991年
テレビCMから人気を博した観月ありさ、牧瀬里穂がCDデビューを果たし、宮沢りえを含めた3人が「3M」と呼ばれる。
●1995年
「ASAYAN」放送開始。
『THE夜もヒッパレ』からSPEEDがデビュー。
●1997年
「ASAYAN」から、つんくプロデュースのモー娘。がデビュー。
2000年代
●2000年代
上戸彩、長澤まさみ、新垣結衣、堀北真希らが女優として人気に。
中川翔子、小倉優子、若槻千夏、ほしのあきらがバラドルとして人気に。
●2005年
AKB48が劇場で初公演し、2006年にシングル「桜の花びらたち」でインディーズデビュー。
●2009年
『けいおん』がアニメ史上初のアルバム売上1位を獲得
●2000年代後半
「℃-ute」「Berryz工房」「スマイレージ」など低年齢化のアイドルグループが登場。
AKB48の初の妹分にあたるSKE48や派生グループにあたるSDN48が登場。
●2010年
KARAや少女時代のK-POPが日本でブームに。
●2011年
AKB48の21stシングル「Everyday、カチューシャ」が、シングル史上最高の初週133.4万枚の売上げを記録。