• 作者名：押見修造
• 連載誌：別冊少年マガジン
• 出版社：講談社
• 単行本：11巻

【解説】
「絶望」をテーマに、思春期特有の精神的彷徨と自我の行方を描いた青春漫画。タイトルはボードレールの詩集「悪の華」 からとっている。2013年4月にテレビアニメ化された。

【あらすじ】
クラスの美少女・佐伯奈々子に密かに想いを寄せる春日高男。ある日の放課後、出来心により彼女の体操着を盗んでしまうが、その様子は嫌われ者の女子・仲村佐和に目撃されていた。窮地に陥り、仲村からの無茶な要求に翻弄される中、意外なきっかけから佐伯と付き合うことになり、春日は恋心と背徳の自己矛盾に苛まれる。そんな彼に呼応するかの如く、佐伯も内に秘めた意思を徐々に示すようになる。
現実社会の閉塞感に自己認識を見出せず、遣る瀬無い自我を抱える3人の中学生のアイデンティティは互いに交錯し、儚い逸脱へと向かっていく。