25時のバカンス/年代流行
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- 作者名:市川春子
- 連載誌:月刊アフタヌーン
- 出版社:講談社
- 単行本:
【解説】
表題作『25時のバカンス』をはじめ不思議さ、繊細さ、儚さの共存する「ここではないどこか」世界を描いた3編が収録された短編集。
【あらすじ】
美人天才海洋研究者である姉と、12歳違いのカメラマンの弟。弟は子供の頃の怪我で左目が真っ赤になり、姉は新発見の貝に身体の中を乗っ取られ。程度に差はあれ、共に異形であることを隠して生きている二人。異形としての生、異形との共存、異形にしてしまった弟への罪障感、異形となった弟への禁忌の愛。そんなものが、シンプルながらもクセのある絵で、諧謔的な会話とともに、ねじくれた上で成り立っている素晴らしいバランスで描かれている。