ホラー映画(洋画)ランキング/年代流行
ホラー映画とは観る者が恐怖感を味わって楽しむことを想定して制作されている映画。また、ゾンビ、殺人鬼など、観客に恐怖感を与えるためにホラー映画で用いられる素材・題材を含むものをホラー映画とする場合もある。
1位『羊たちの沈黙』
1991年公開のアメリカ映画。連続殺人事件を追う女性FBI訓練生と、彼女にアドバイスを与える猟奇殺人犯で元精神科医との奇妙な交流を描く。第64回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞、脚色賞を受賞した。
2位『エクソシスト』
1974年公開のアメリカ映画。 少女に取り憑いた悪魔とキリスト教の神父との壮絶な戦いを描いたオカルト映画の傑作。リアルに描かれたショックシーンが話題を呼び、世界中で大ヒット。ホラー作品でありながらアカデミー脚色賞受賞した。
3位『エイリアン』
1979年公開のアメリカ映画。シリーズは4作目まで作られ、そのほかゲームから飛び出した『エイリアンVSプレデター』も作られた。航行中の大型宇宙船という閉鎖空間の中で異星生物(エイリアン)に襲われる乗組員の恐怖と葛藤を描く。1980年の第52回アカデミー賞では視覚効果賞を受賞。
4位『シックス・センス』
1999年公開のアメリカ映画。アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞、助演男優賞、助演女優賞にノミネートされた。死者が見える少年と彼をサポートする児童心理学者が体験する「未知の世界」と、二人の交流、そして少年が自分の持っている第六感とどう向き合って生きていくのかを描く。
5位『13日の金曜日』
1980年公開のアメリカ映画。最も人気のあるホラー映画の一つとなり2002年までにシリーズ10作品が作られた。過去に若い男女が惨殺されて以来、呪われたキャンプ場として嫌われているニュージャージー州のあるキャンプ場を舞台に、次々に起こる惨殺事件を描く。
6位『オーメン』
1976年公開のアメリカ映画。6月6日午前6時に誕生し、頭に「666」のアザを持つ悪魔の子ダミアンを巡る物語。「666」は新約聖書のヨハネの黙示録において“獣の数字”とされる。不気味なテーマ曲“アヴェ・サンターニ”などJ・ゴールドスミスの音楽はアカデミー賞に輝いた。
7位『バイオハザード』
2002年公開のアメリカ映画。 カプコンのゲームソフト『バイオハザード』を原案とした、サバイバルアクションホラー映画。古い洋館で目覚めたアリスは、それまでの記憶を失っていることに気づく。そこに武装した特殊部隊が登場。彼女を伴い、洋館の地下通路から、秘密研究所で起きた異変の調査に向かう。
8位『ポルターガイスト』
1982年公開のアメリカ映画。スピルバーグが製作したA級ホラー大作で、SFX・演出ともにこのジャンルの作品の中では最高峰。超常現象にみまわれた平凡な一家の恐怖と混乱を描く。1986年に第2作『ポルターガイスト2』、1988年に第3作『ポルターガイスト3 / 少女の霊に捧ぐ…』が公開された。
9位『エルム街の悪夢』
1986年公開のアメリカ映画。 人の夢に巣食う鉄の爪の殺人鬼フレディ・クルーガーと少女の死闘を描いた傑作ホラー。眠ったが最後、夢の中で殺されると本当に死んでしまうというフレディの絶対的なパワーは、その風貌や惨殺のビジュアルと相俟って圧倒的迫力を生みヒット・シリーズとなった。
10位『ゾンビ』
1978年公開のイタリア映画。ジョージ・A・ロメロ監督の「リビング・デッド」シリーズ第二弾。惑星から降り注いだ光線によって地球上の死者が復活し、その群れは生者に襲いかかり、次々と数を増やしていく。人とゾンビとの闘争を描いた名作ホラー。
11位『ミザリー』
1991年公開のアメリカ映画。猛吹雪の中事故に遭い狂信的な読者と共に閉じ込められた人気作家の恐怖を描く、スティーブン・キングの原作を映画化したサイコ・スリラー。主演のキャシー・ベイツがアカデミー主演女優賞を受賞した。
12位『チャイルド・プレイ』
1989年公開のアメリカ映画。射殺された凶悪犯の魂が乗り移った人形を手にした少年アンディと母親の恐怖の体験を描く。顔が豹変する殺人人形というセンセーショナルな題材のこの作品は、怖い上に面白さも抜群。
13位『サイコ』
1960年公開のアメリカ映画。 ヒッチコックの代表作で、全てのサイコ・サスペンスのルーツであり、その演出スタイルは数多くの模倣やパロディを生んだ。会社の金を横領した女が立ち寄ったベイツ・モーテルで正体不明の女性にシャワー室で惨殺される。
14位『死霊のはらわた』
1985年公開のアメリカ映画。スプラッター・ブームを起こしたホラー映画としても知られる。続編として『死霊のはらわたII』、『キャプテン・スーパーマーケット』がある。休暇を郊外で過ごそうと別荘を訪れた数人の男女が、そこで見つけた“死者の書”という奇妙な本とテープレコーダーに録音されていた呪文を紐解いたために邪悪な死霊が復活。次々と若者たちを血祭に上げていく。
15位『シャイニング』
1980年公開のアメリカ映画。スティーヴン・キング原作の同名小説をスタンリー・キューブリックが映画化した。冬の間閉鎖されるホテルに、作家志望のジャック一家が管理人としてやってきた。そのホテルでは過去に、管理人が家族を惨殺するという事件が起こっていた。
16位『遊星からの物体X』
1982年公開のアメリカ映画。氷の中から発見されたエイリアンと南極基地の隊員との死闘を描いた、SFホラーの古典「遊星よりの物体X」のリメイク。10万年前に地球に飛来した謎の巨大UFOを発見した南極観測隊のノルウェー基地が全滅。やがてノルウェー隊の犬を媒介にしてアメリカ基地に未知の生命体が侵入した。それは次々と形態を変えながら隊員たちに襲いかかる。
17位『ローズマリーの赤ちゃん』
1969年公開のアメリカ映画。巨匠ロマン・ポランスキーが悪魔崇拝者たちに狙われたある主婦の恐怖を描いたオカルト・サイコ・ホラー。マンハッタンの古いアパートに、若い夫婦者が越してきた。やがて妻のローズマリーは身篭もり、隣人の奇妙な心遣いに感謝しながらも、妊娠期特有の情緒不安定に陥っていく。
18位『バタリアン』
1986年公開のアメリカ映画。ゾンビ映画の元祖「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生」で描かれた事が実際にあったという前提で作られた間接的な続編。不死者(アンデッド)が人間に襲いかかり、その脳を食べるというホラー・コメディ。シリーズ作品は5本作られている。
19位『サスペリア』
1977年公開のイタリア映画。トマス・ド・クインシーの小説「深き淵よりの嘆息」をモチーフに、ダリオ・アルジェントとダリア・ニコロディが脚本化した。ドイツにあるバレエの名門校にニューヨークからやって来たバレリーナの身に起こる数々の恐怖の出来事をサーカム・サウンド(立体音響方式)で描くホラー映画。
20位『悪魔のいけにえ』
1975年公開のアメリカ映画。米国テキサス州に帰郷した5人の男女が、人皮によって創られた仮面を被った大男「レザーフェイス」により殺害されていく様子を捉えたホラー作品。電動ノコギリをふりかざす大男の存在感と、狂気に溢れたショッキングな幕切れに、以降のホラーに多大な影響を与えた。
21位『SAWソウ』
2004年公開のアメリカ映画。老朽化した巨大なバスルームで目覚めた互いに面識のない2人の男は「6時間以内に相手を殺すか、2人とも死ぬか」というゲームを強要される。だが誰が何の目的で? 一方で、この犯人が他の被害者たちにもカミソリワイアーを張り巡らした密室、顎を砕くヘッドギアなどを用いた究極のゲームを仕掛けていたことが判明していく。
22位『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』
1999年公開のアメリカ映画。3人の大学生が伝説の魔女“ブレア・ウィッチ”をテーマにしたドキュメンタリー映画の撮影を始めるため、ブラック・ヒルズの森に分け入った。しかし3人はそのまま消息を絶った。手掛かりが発見されないままやがて捜索は打ち切られる。しかし事件から1年後、彼らが撮影したものと思われるフィルムとビデオが森の中で発見されたのだ。
23位『悪魔のはらわた』
1974年公開のイタリア映画。男女2体の人造人間を交わらせ、完璧な新人類創造を目指すフランケンシュタイン男爵を描いた、アングラの帝王アンディ・ウォーホル提供による異色ホラー。女の人造人間の内臓にファックする男爵を始め、淫乱な妻、男爵に献身的に使える下僕、そして一連の凶事を覗き続ける幼い兄妹などなど、異常な人々が織り成すグロテスクなドラマは猟奇譚となっている。
24位『パラサイト』
1999年公開のアメリカ映画。突如田舎町のハイスクールを侵略した異星の生命体と決死の戦いを繰り広げる6人のティーンエイジャーの姿を描くSFホラー。ジャック・フィニイの『盗まれた街』がベースになっている。
25位『es[エス]』
2002年公開のドイツ映画。1971年に試みられた心理実験を描いたシチュエーション・サイコ・ムービー。集まった20名ほどの被験者が無作為に「看守役」と「囚人役」に分けられ、模擬刑務所に収容された。実験が進むうち、「看守役」の攻撃的な振る舞いはエスカレートしていき、「囚人役」まったく抗議できなくなっていく。いつしか、模擬刑務所内は単なる実験の枠組みを越えて、もはや誰にも制御不能の状態に陥っていく。
26位『エミリー・ローズ』
2006年公開のアメリカ映画。実話を基に、悪魔に取り憑かれてこの世を去った少女の数奇な運命を辿っていくオカルト・ホラー。悪魔祓いによって少女を死なせたとして法廷に立たされた神父と女性弁護士の真実を巡る緊迫の裁判劇を描く。
27位『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』
日本では未公開のアメリカ映画。 いまや古典となったロメロのゾンビ映画第一作。死者が蘇り生者の肉を喰うというプロットは“ゾンビ”に新しい定義を作り、多くの亜流を産んだ。一軒屋に立て篭った七人の男女と怪物の死闘というストーリーはさして目新しいものではないが、ロメロの客観的で冷徹な演出と白黒画面が醸し出す恐怖感は他に類がない。
28位『ヘル・レイザー』
1988年公開のイギリス映画。極限の快楽を得られるという奇妙なパズル・ボックスを手に入れた男が失踪。その家に親戚一家が移り住んできた時、屋根裏では死んだと思われていたその男が肉塊から復元を始めていた。以前、男と通じていた母親は復元のために人を連れ込み殺すが、その事に気付いた一人娘は偶然パズル・ボックスを手にする。
29位『フェノミナ』
1985年公開のイタリア映画。 スイス郊外にある不気味な雰囲気を漂わす寄宿舎を舞台に虫と交信する事のできる少女をめぐって起きる殺人事件を描いた、奇才アルジェントによるホラー・ムービー。死体やウジ虫の浮かぶプールに落ちるJ・コネリーの熱演ぶりに圧倒される。97年に「インテグラルハード完全版」としてリバイバル公開された。
30位『イレイザーヘッド』
1981年公開のアメリカ映画。消しゴム頭の髪型をした主人公ヘンリーは、女友達メアリーから妊娠した事を告げられる。やむなく結婚を決意するヘンリーだが、生まれてきたのはヒナ鳥のような奇怪な赤ん坊だった。狭いアパートで、赤ん坊の悲鳴にもにた鳴き声が響く中、ノイローゼに耐えかねたメアリーは実家に戻り、ひとり残されたヘンリーは赤ん坊の世話をすることになる。
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