日本語練習帳/年代流行
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- 発売日:1999年1月
- 著者:大野晋
- 出版社:岩波書店
- ページ数:215ページ
【解説】
どうすればよりよく読めて書けるようになるか.何に気をつけどんな姿勢で文章に向かえばよいのか.練習問題に答えながら,単語に敏感になる習練から始めて,文の組み立て,文章の展開,敬語の基本など,日本語の骨格を理解し技能をみがく.学生・社会人のために著者が60年の研究を傾けて語る日本語トレーニングの手順。
【内容】
日本語を話せますかと尋ねられて、「どうも苦手で」と頭をかく人はいないだろう。だが、あなたは日本語を正確に使いこなせますかと聞かれたとき、即座に「はい」と答える自信がある人もおそらく少ないはずだ。
たとえば、「うれしい」と「よろこばしい」とはどこが違うのか。「わあ、うれしい」とは叫んでも、「わあ、よろこばしい」とは言わない。それは「うれしい」が個人の期待や願望がかなったときに使う言葉であるのに対し、「よろこばしい」は社会的におめでたい事柄を祝う気持ちを表す言葉だからだ。
日本語学者として知られる著者は、このような問題とその解答を織りまぜながら、読者に日本語の奥の深さや面白さを再発見させてくれる。学生時代に国文法が苦手だった人も、「こうやって教えてもらっていたら、もっと日本語を理解できたのに」と悔しがるかもしれない。
問いは全部で45題、全問正解で250点満点だ。あなたは何点取る自信がありますか――。