誰のために愛するか/年代流行
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- 発売日:1970年3月
- 著者:曾野綾子
- 出版社:青春出版社
- ページ数:220ページ
【解説】
その人のために死ねるか──真摯にして厳しい問いの中にこそ、愛の姿が見える。人間が不思議でいとおしくなってくるエッセイ集。
【内容】
銀行員の宮井朋子は、課長から紹介されたエリート社員の高木隆一郎に交際を申し込まれた。故郷の甲府で居酒屋を営む母に会うため正月休みに帰省するが、母の窮状を目の当たりにしてショックを受ける。正月、朋子は幼なじみの元木敬介と再会した。敬介はすでに妻も子もある身だった。東京に戻った朋子は、隆一郎から下田にある実家に招待され、彼の家族に温かく迎えられる。翌日二人で石廊崎を訪れると、そこには水商売の女と戯れる敬介の姿があった。その様子を見て傷ついた朋子は、さらに敬介から転勤の話を聞かされ…。