2017年 新語・流行語大賞/年代流行
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インスタ映え(年間大賞)
写真共有SNS「Instagram(インスタグラム)」に写真を投稿した際に見栄えがする、という意味で用いられる言葉で今年一気に広まった。人気スポットとして注目を集めた「ナイトプール」など、インスタグラム上で注目を集める『インスタ映え』スポットに、多くのユーザー(インスタグラマー)が集まるという現象や、『インスタ映え』を意識したスイーツやファッションが爆発的な売上げをたたき出す現象などが起こった。
忖度(年間大賞)
森友学園問題をきっかけに「首相の気持ちに配慮した」を意味する言葉として、強く印象づけられた。ネット辞書の検索ランキング(goo辞書)では、3月中旬から約4カ月間、この言葉が1位を維持した。英国の新聞でも「忖度」が日本のスキャンダルの裏側に存在する言葉として取り上げられた。日本中、マスコミのみならず、日常会話に至るまで、あらゆる場面で使われることが増えた。
35億
意識高めのキャリアウーマンに扮したブルゾンちえみさんが、両脇にイケメンを従え、「地球上に男は何人いると思っているの?35億!」との決めゼリフをマネする人が続出し大きな話題になった。Austin Mahone (オースティン・マホーン)の曲「Dirty Work(ダーティー・ワーク)」に乗せ、振り返って「キメ」るスタイルも大うけした。
Jアラート
8月に北朝鮮の弾道ミサイルが事前通告なしに日本上空を通過した。東日本中心に一斉に鳴り響いたJアラートは、「全国瞬時警報システム」の通称。
睡眠負債
睡眠不足が蓄積されて、心身に悪影響を及ぼすことを意味する。もともと欧米の研究者が提唱していたが、6月にNHKの報道番組で取り上げられて広まったとされる。睡眠不足を感じていなくても、わずかに足りない睡眠時間が積み重なることで、病気のリスクが高まるという。
ひふみん
1954年に当時史上最年少として14歳7カ月でプロ入りし天才と呼ばれた加藤一二三(ひふみ)九段は、6月20日に77歳で引退表明。その愛らしいキャラクターが受けて人気者になり、引退グッズまでつくられた。昨年12月24日に行われた史上最年少中学プロ棋士・藤井聡太四段のデビュー戦対局相手。
フェイクニュース
2016年米国大統領選挙で、いかにも報道サイトっぽいウェブサイトで拡散されたうそやでっち上げのニュース。日本でもニュースを装って、間違った情報が流布され拡散される。
プレミアムフライデー
政府と経済界が主導した個人消費喚起キャンペーンだったが、月末の金曜日に早めの退社を促すものだったため、ハードルが高くビジネス界に浸透しなかった。キャンペーン効果はほとんどなかった。
魔の二回生
中川俊直前衆院議員、豊田真由子前衆院議員、務台俊介衆院議員と、不祥事が続いた自民党の当選二回生議員を表す言葉。記者が「不倫、失言、金銭トラブル… 自民『魔の2回生』に重鎮激怒」と記事の見出しをつけた。その後、新聞各紙やテレビ番組などでも使われるようになった。
〇〇ファースト
米国のドナルド・トランプ大統領が好んで使う「アメリカ・ファースト」。日本でも、小池百合子都知事による「都民ファースト」や今年患者ファースト、顧客ファーストなど様々な場面で使われた。
9.98(選考委員特別賞)
東洋大学の桐生祥秀選手が9月9日、日本学生対校選手権男子100メートル決勝で日本人史上初の9秒台となる9.98を記録し、10秒の壁を破った。
29連勝(選考委員特別賞)
史上最年少の中学生プロ棋士・藤井聡太四段(15)が前人未到の29連勝記録を達成した。「フジイノミクス」なる新語も生まれるほどのフィーバーぶりだった。