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陽だまりの彼女(文庫本)/年代流行

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陽だまりの彼女
  • 著者:越谷オサム
  • 発行日:2011年5月28日
  • 出版社:新潮文庫
  • ジャンル:恋愛小説、ファンタジー
  • ページ数:342

【解説】
幼馴染みと十年ぶりに再会した僕。かつて「学年有数のバカ」と呼ばれ冴えないイジメられっ子だった彼女は、モテ系の出来る女へと驚異の大変身を遂げていた。でも彼女、僕には計り知れない過去を抱えているようで──その秘密を知ったとき、恋は前代未聞のハッピーエンドへと走りはじめる! 誰かを好きになる素敵な瞬間と、同じくらいの切なさも、すべてつまった完全無欠の恋愛小説。

【あらすじ】
交通広告代理店の営業マンである奥田浩介は、新規のクライアントであるランジェリー・メーカー「ララ・オロール」との初の打ち合わせの場で、まさかの人物と再会した。中学時代の同級生、渡来真緒である。
中学1年生の2学期に浩介のクラスに転校してきた真緒は、バカなうえに団体行動ができず、クラスでいじめにあっていた。しかしクラスメイトの潮田が真緒の髪の毛にマーガリンを塗ったのを見た浩介はついに黙っていられなくなり、真緒をかばって潮田の顔にマーガリンを塗りかえした。おかげで親まで呼び出されて怒られ、クラスの人間からは「キレると何をするかわからない」と遠ざかられたが、真緒には懐かれ、なんとなくいつも学校帰りに一緒に浩介の家の裏手にあった銀杏公園に行く習慣もできた。真緒は「夜道を裸で歩いていた」「両親は本当の親ではない」など噂にも事欠かなかったが、浩介にはある日あっさりと「自分は里子だ」と打ち明けるなど打ち解けており、14歳の秋、真緒が漢字の小テストで満点をとった日に銀杏公園で2人はファーストキスをした。キス以降、変わらない真緒に対してぎこちなくなってしまった浩介だったが、浩介が引っ越すことを知ると、引っ越しの前日、真緒は大泣きしながら浩介の部屋にやってきて、ちぎれんばかりに手を振って浩介を見送ったのだった。
あの学年有数のバカでチビでいじめられっ子だった真緒は、美しく、そして仕事もしっかりできる女に成長していた。仕事のやりとりを続けるうち、いつからか付き合うようになった2人。浩介のマンションに泊まり、一夜を過ごすようになるまでそう時間はかからなかった。浩介の両親に真緒を紹介すると、大歓迎された。しかし渡来家でもそうなるだろうという予想に反し、渡来家では父親に「真緒と付き合うのはもう少し考えてからでもいいのでは」と反対される。そして真緒が「全生活史健忘」であると話し、生まれてから養父が保護した12年前の5月2日までの記憶がないことを告げる。真緒から聞かされていなかった浩介はショックを受けたが、真緒への気持ちは変わらないと宣言。しかし真緒の両親の態度は変わらず、真緒は怒って浩介を連れて飛び出す。そして酒の勢いで駆け落ちを思いつき、1か月後に結婚。お互いの両親にはケータイで事後報告し、新居へ引っ越した。浩介は犬を飼うことを提案するが、真緒はすげなく却下。そういえばと、浩介は昔ロシアンブルーに似た雑種の仔猫を拾ったことを思い出す。弱っていたらしく、1週間ほど世話をしたが、結局いなくなってしまった。その話を聞いた真緒は「優しいね」と微笑み、「あなたと結婚してよかった」と改めて口にするのだった。(参照元Wikipedia)

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