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天地明察 上(文庫本)/年代流行

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天地明察 上
  • 著者:冲方丁
  • 発行日:2012年5月18日
  • 出版社:角川書店
  • ジャンル:時代小説
  • ページ数:282

【解説】
徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く―。日本文化を変えた大計画をみずみずしくも重厚に描いた傑作時代小説。第7回本屋大賞受賞作。

【あらすじ】
安井算哲は、将軍に囲碁を教える名家の息子として生まれ、自分の好きな算術や星の観測に熱中しているときは、周りが見えなくなってしまう。江戸城登城の朝、算哲は金王八幡宮に寄り道し、境内に掲げられた算術の設問の前に座り込むや夢中で解き始め、帯を握った女性が声を掛けても立ち上がらない。算哲は、時の鐘の音に驚いて走り出す。短い間に、関孝和が全ての設問に解答し、新たな設問まで掲げていた。
江戸城では、算哲は本因坊道策と家綱の前で、過去の対局を披露する。ところが、道策は算哲に真剣勝負をもちかける。算哲は、誰も見たことのない初手を指す。たちまち怒声が飛ぶが、退屈な儀式に飽き飽きしていた将軍はこれを許す。その時、暦にない日食が始まり、蝕は不吉とされるため、儀式は中止となる。

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