ちんぷんかん(文庫本)/年代流行
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- 著者:畠中恵
- 発行日:2009年11月28日
- 出版社:新潮社
- ジャンル:歴史・時代小説
- ページ数:343
【解説】
「私ったら、死んじゃったのかしらねえ」長崎屋が大火事に巻き込まれ、虚弱な若だんなはついに冥土行き!?三途の川に着いたはいいが、なぜか鳴家もついてきて―。兄・松之助の縁談がらみで剣呑な目に会い、若き日のおっかさんの意外な恋物語を知り、胸しめつけられる切ない別れまで訪れて、若だんなと妖たちは今日も大忙し。くすくす笑ってほろりと泣ける「しゃばけ」シリーズ第六弾。
【あらすじ】
秋英が、上野広徳寺に入ったのは九歳のときであった。寂しいより、寺に入っていきなり、大きな犬が近づいて来た恐怖が印象に残っている。広徳寺の妖退治で高名な僧寛朝の弟子となったのだ。寛朝は妖が見えるという。
秋英は二十二歳になっていた。一太郎が寛朝を尋ねてきたおり、今後は客との面談に秋英も携わる様にと指示された。その秋英に安房六右衛門が娘のおかのを連れて来た。秋英初めての客であったのだが、用向きはおかのが本の中の男に魅入られているというものだった。
その相談中、秋英は六右衛門に、問題の本に押し付けられた。その時、一太郎は妙な気配を感じた。なんと、本の中に秋英が取り込まれていたのだ。