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流/年代流行

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流
  • 発売日:2015年5月13日
  • 著者:東山彰良
  • 出版社:講談社
  • ページ数:410ページ

【解説】
1975年、偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。17歳。無軌道に生きるわたしには、まだその意味はわからなかった。大陸から台湾、そして日本へ。歴史に刻まれた、一家の流浪と決断の軌跡。台湾生まれ、日本育ち。超弩級の才能が、はじめて己の血を解き放つ!友情と初恋。流浪と決断。圧倒的物語。

【あらすじ】
物語の舞台は1970年代の台湾。国民党と共産党が対立し、長期にわたる戒厳令が続いていた。
台北市の高校に通う17歳の 葉 秋生(イエ チョウシェン)は祖父と祖母、高校教師の父と少し短気な母と、叔父・叔母に囲まれて暮らしている。
「私は豆花が大好きだった。特に祖父が朝に買ってきてくれる あの誇らしい一杯が」秋生は幼い頃から祖父が大好きだった。「祖父は脇腹と右足の甲と左足の脛に銃槍があり、いつも『三国志』や『水滸伝』ばりに誇張した武勇伝を語り聞かせてくれた」何度も生死の境をかいくぐったという戦争の話。多少の誇張はあると思いつつも、その経験談は興味深かった。
「あんたのおじいちゃんはね、ろくでなしのクズよ。おばあちゃんにどれだけお金で苦労をかけたか知ってる?」祖父は戦争で犠牲になった兄弟分の息子を育てる優しい気質を持つ一方、妻を度々泣かせる豪快な男でもあった。そんな大好きな祖父が、あるとき突然に命を奪われた。

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