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戦場のコックたち/年代流行

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戦場のコックたち
  • 発売日:2015年8月29日
  • 著者:深緑野分
  • 出版社:東京創元社
  • ページ数:349ページ

【解説】
1944年6月、ノルマンディー上陸作戦が僕らの初陣だった。特技兵(コック)でも銃は持つが、主な武器はナイフとフライパンだ。新兵ティムは、冷静沈着なリーダーのエド、お調子者のディエゴ、調達の名人ライナスらとともに、度々戦場や基地で奇妙な事件に遭遇する。不思議な謎を見事に解き明かすのは、普段はおとなしいエドだった。忽然と消え失せた600箱の粉末卵の謎、オランダの民家で起きた夫婦怪死事件など、戦場の「日常の謎」を連作形式で描く、青春ミステリ長編。

【あらすじ】
舞台は、第二次世界大戦のヨーロッパで、主人公はコック兵をつとめていたアメリカ人の男・ティモシー。ティモシーは、根っからの食いしん坊で、陸軍空挺師団に配属された折にコック兵になることを志願する。コック兵といえども、料理だけをしていればいいわけではなく、前線へ出て武器を持って戦うことも課されるのだが、ティモシーは料理をしているときが一番生き生きと輝いている。
そんなティモシーは、コック兵として働くうちに身の回りに起こる様々な謎に直面する。例えば、兵士たちの使い古したパラシュートを集める兵士や、たったの一晩で忽然と消えてしまった600箱もの粉末卵など。ティモシーは同僚のエドとともに、これらの謎の解決に乗り出すのだった。いったい何のために事件は起こったのか、解決するには冷静な目線が必要だ。そこには、激しい前線で命のやりとりを行う熱量の中、料理をすることで冷静さを取り戻していくコック兵ら後方支援を担当する者たちの姿があった。

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