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猫を抱いて象と泳ぐ/年代流行

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猫を抱いて象と泳ぐ
  • 発売日:2009年1月9日
  • 著者:小川洋子
  • 出版社:文藝春秋
  • ページ数:368ページ

【解説】
チェスというゲームの不思議、棋譜の美しさをみごとに生かし、無垢な魂をもったひとりの少年の数奇な人生をせつなくも美しく描く。

【あらすじ】
出生時に上下の唇が癒着しており、切り離し手術で唇に脛の皮膚を移植した主人公は、成長に伴い唇に産毛が生え孤独な少年となっていたが、あるとき廃バスに住むマスターと知り合った。マスターにチェスを教わった彼はたちまちチェスにのめり込み、美しいチェスを指すようになる。
だが、大きくなることに恐怖感を抱き、チェス盤の下でしか実力を発揮できない彼は、マスターの死後、表舞台には立たず地下チェスクラブで“リトル・アリョーヒン”というからくり人形を操ってチェスを指すことになる。“リトル・アリョーヒン”の芸術的なチェスは大変な話題になり、11歳で成長が止まっていた彼もまたリトル・アリョーヒンと呼ばれたが、ある事件をきっかけに彼は“リトル・アリョーヒン”とともにクラブから逃走する。

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