• 1985年6月【162分】東宝
• 監督：黒澤明
• プロデューサー：原正人、セルジュ・シルベルマン
• 脚本：黒澤明、 小国英雄、井手雅人
• 撮影：斎藤孝雄、上田正治
• 音楽：武満徹
• 美術：村木与四郎、村木忍
• 出演：仲代達矢、寺尾聰、根津甚八、隆大介、原田美枝子、宮崎美子、植木等、ピーター

【解説】
シェイクスピアの「リヤ王」と毛利元就の“三本の矢”をベースに、戦国時代の武将の親子・兄弟の愛憎を描く日仏合作映画。監督・脚本は「影武者」の黒澤明で、小国英雄と井手雅人が協力している。撮影も「影武者」の斎藤孝雄と上田正治がそれぞれ担当。

【あらすじ】
過酷な戦国時代を生き抜いてきた猛将一文字秀虎は七十歳を迎え、家督を三人の息子に譲る決心をした。
「一本の矢は折れるが、三本束ねると折れぬ」と秀虎は、長男太郎は家督と一の城を、次郎は二の城を、三郎は三の城をそれぞれ守り協力し合うように命じ、自分は三つの城の客人となって余生を過ごしたいと告げた。
隣国の領主藤巻と綾部もこれには驚いた。しかし、末男三郎は三本の矢を自分の膝に当てて無理矢理へし折り、父秀虎の甘さをいさめた。秀虎は激怒し、三郎と重臣の平山丹後の二人を追放した。